著者も題材もすっごく地味なんだけど、とってもいい本があるので紹介します。
![]() | 碁敵に勝つ秘訣〈5〉勝敗の要・大ヨセ 尾越 一郎 日本棋院 2000-02 by G-Tools |
尾越一郎プロはKGSで活躍してるんですよね? 確か。
私は高校選手権の県大会で、団体戦、個人戦とも3年間、ほとんど尾越プロの出身高校とばかり戦っていたので尾越伝説みたいなのも耳にしていた気がします。
やはりアマ出身のプロは、子どもの頃からプロ修行してそのままプロになった人と違った視点があります。これは本当に画期的な本です。
これを読むまで、自分が布石段階や中盤によく大ヨセの手を打っていたことに全く気づいていませんでしたし、また中盤における弱い石についての感度もものすごく鈍かったと思います。この一冊で、ほんとうに目からウロコがボロボロっと落ちたのです。
第1章で大ヨセについての考え方が徹底的にたたき込まれます。大ヨセのタイミング、心得、パターン。
第2章ではプロの碁の大ヨセの入り口の局面から、
A アマ低段者同士
B アマ高段者同士
が打ち継ぐと、どういう展開になるか、それをプロ同士の展開と比べるという、(往時の「月刊碁学」を彷彿とさせるような..)好企画。
これは平成の名著、といってもいいんじゃないでしょうか。
対象棋力ですが...中級〜高段までですかね。棋力に応じて得るものはたくさんあると思います。