他山の石

日本棋院のホームページ、情けないですね。もって他山の石とすべし。

日本棋院のホームページ、ここが×

有料情報と無料情報のバランス

「ホームページを維持・発展していくにはコストがかかるため、 一部のサービスは有料会員制とさせていただくことになりました。」ということで、 月額 会費1500円の情報会員なるものを設けてます。それ自体、構わないのですが、無料で提供されるサービスがあまりに貧弱かと思います。 善し悪しの問題ではなくって、インターネットを利用する戦略としてなんか稚拙な印象を受けます。

棋譜の形式

無料サービスとして世界アマ選手権戦等の棋譜を提供していますが、これが ugz という独自形式。
これを読むためには専用ソフトが必要で、それが日本語 Windows 用のものしかない。
英語版のページの場合、棋譜のダウンロードはできるのに、それをどうやって読めばいいのか、どこに書いているのでしょう?
何を考えてるの!? と世界の囲碁ファンが呆れ、忍び笑いをしています。

さて、この ugz というファイル、解析してみましょう。第20回世界アマ選手権戦の 平岡聡−趙文束戦の棋譜をダウンロードしてみます。この jw980203.ugz というファイルをバイナリエディタで覗くと、ファイルの先頭に "PP%A-lh5-" という文字列が格納されているのがわかります。ん、"lh5" ?
ファイルは LHA 形式で圧縮されてるようですね。それがわかれば解凍は簡単。Jw980203.ugf とうファイルが出てきます。
ファイルを覗いてみると...

[Header]
Ver=UGF,100
Lang=SJIS
Crypt=1,PLAIN_UGF_FILE
Title=第20回,世界アマチュア囲碁選手権,5回戦
Place=日本棋院(東京本院)
Date=1998/06/04,,,
Rule=JPN
Size=19
Hdcp=0,5.50
Moves=117
Winner=B,T
BMemb1=Satoshi HIRAOKA,7-dan,,JAPAN
WMemb1=Yong Sam MUN,7-dan,,D.P.R.KOREA
[Data]
PD,B1,1,0
DD,W1,2,0
CP,B1,3,0
QQ,W1,4,0
EQ,B1,5,0

以下、続く..

ここで気になるのが、
Crypt=1,PLAIN_UGF_FILE
の一行と、手を表している部分の形式です。手を表している部分は

座標、手番、手数、謎のゼロ
という形式のようです。
Crypt というのは暗号という意味ですから、謎のゼロも暗号化に関係しているというのが妥当な推察でしょう。
暗号化を前提とした独自棋譜形式。なんか貧困な精神の存在を感じますね。これが天下の日本棋院が世界に晒している恥なんです。
ただ、一点だけ ugz (実は ugf) 形式を擁護しておきますと、対局者の BMemb1= WMemb1= のところと手番の W1, B1 に数字が入っているでしょう? ここがペア碁/連碁を考慮にいれていると思われますので、ペア碁/連碁の記録・再現には現時点では最適な形式なのかも知れません。それにしても、 LHA で圧縮していることを ugz などと名前を変えて隠したりせず、ugf のファイル形式を世界に公開すべきだと思うのですが、いかがでしょう? もって他山の石とすべし

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